とある記事を読んで、そういえばサッポロビール博物館には行ったことがないと思った。
近所のショッピングモールにはよく行くし、博物館の前を何度も通っているのだが、どういうわけか存在に気付かなかった。
僕は酒が作られる過程とか歴史みたいなものが大好きだから、こういう場所を見逃すわけにはいかない。
というわけで行ってみることにした。
電車で最寄の苗穂駅まで行く。ここからサッポロビール園までは近くはないのだが、散歩が目的だからかまわない。この駅の古びた感じがなんともいいのだ。
苗穂駅はすぐ裏が運転所とか工場になっている。サッポロビール園はその向こう側だ。途中の跨線橋(歩道)を渡って線路の北側に出て、ショッピングモールの中を抜けてサッポロビール園の敷地の中に入るまで10分強。道はどこも氷だらけなので注意深く歩く。
苗穂駅はすぐ裏が運転所とか工場になっている。サッポロビール園はその向こう側だ。途中の跨線橋(歩道)を渡って線路の北側に出て、ショッピングモールの中を抜けてサッポロビール園の敷地の中に入るまで10分強。道はどこも氷だらけなので注意深く歩く。
青空にそびえるレンガの煙突はいつ見てもいい。今は蔦の絡まったレンガの建物が雪に埋もれて、いかにも「サッポロ」という感じがする。
時期柄か人は少ないが、外国人の観光客がちらほらとやってくる。札幌に住んでいるとあまり来ないからあまりそうは思わないけど、やっぱり札幌の代表的な観光地なのだ。英語と中国語が聞こえていた。
さっそく博物館のある建物に入る。
入り口にストーブがある。燃料は木質ペレット。木を燃やすストーブは独特の暖かさがあるし、その香りは懐かしい。火を見ていると安心するものなのだな。
まずは受付。博物館といっても企業のPR施設だから入場は無料だが、この手の施設では大抵受付でどこからやってきたか尋ねられる。地元だというのはちょっと恥ずかしい感じがするのはなぜだろう。
ここで新製品の「サッポロドラフトワン」、「サッポロ麦とホップ」の試飲缶をもらう。こういうのなんだかうれしい。
時期柄か人は少ないが、外国人の観光客がちらほらとやってくる。札幌に住んでいるとあまり来ないからあまりそうは思わないけど、やっぱり札幌の代表的な観光地なのだ。英語と中国語が聞こえていた。
さっそく博物館のある建物に入る。
入り口にストーブがある。燃料は木質ペレット。木を燃やすストーブは独特の暖かさがあるし、その香りは懐かしい。火を見ていると安心するものなのだな。
まずは受付。博物館といっても企業のPR施設だから入場は無料だが、この手の施設では大抵受付でどこからやってきたか尋ねられる。地元だというのはちょっと恥ずかしい感じがするのはなぜだろう。
ここで新製品の「サッポロドラフトワン」、「サッポロ麦とホップ」の試飲缶をもらう。こういうのなんだかうれしい。
ちょうどすぐにツアーが始まるとのことだった。いろいろ説明してもらえるとただ見るのとは違う面白さがありそうだったので参加を申し込んだ。
始まるまで少し時間があったのでお土産コーナーをぶらぶらする。ここに来ていつも欲しくなるのはドイツの陶器製ふた付ジョッキ。これで生ビールを飲んでみたい。他にもビールゼリーとか「麦酒」と書きなぐってあるTシャツとかいろいろある。どれも旅の勢いがないとちょっと買えないなあと思いながら見ているうちにツアーの時間になった。
北海道開拓の歴史と密着したサッポロビールのはじまりから、企業としての歴史、ビールの作り方、原料となる大麦・ホップ、製品の歴史などの説明を順に聞きながら進んでいく。
展示の量はそれほどないのだが、ひとつひとつ説明を聞きながら進んでいくのは楽しいし充実感がある。
ふーんと思ったのは、サッポロとアサヒはもとは同じ会社だったこと。キリンは外資系だったということ。
サッポロのビールは当初から低温で熟成させるタイプで、このために氷雪が簡単に手に入る札幌は理想的な土地だったのだということを知った。
製品のパッケージの展示が面白かった。
始まるまで少し時間があったのでお土産コーナーをぶらぶらする。ここに来ていつも欲しくなるのはドイツの陶器製ふた付ジョッキ。これで生ビールを飲んでみたい。他にもビールゼリーとか「麦酒」と書きなぐってあるTシャツとかいろいろある。どれも旅の勢いがないとちょっと買えないなあと思いながら見ているうちにツアーの時間になった。
北海道開拓の歴史と密着したサッポロビールのはじまりから、企業としての歴史、ビールの作り方、原料となる大麦・ホップ、製品の歴史などの説明を順に聞きながら進んでいく。
展示の量はそれほどないのだが、ひとつひとつ説明を聞きながら進んでいくのは楽しいし充実感がある。
ふーんと思ったのは、サッポロとアサヒはもとは同じ会社だったこと。キリンは外資系だったということ。
サッポロのビールは当初から低温で熟成させるタイプで、このために氷雪が簡単に手に入る札幌は理想的な土地だったのだということを知った。
製品のパッケージの展示が面白かった。
今は主流といっていい缶ビールも、プルトップ方式がなかった頃は専用の缶きりのようなもので穴を開ける方式だった。そういえば森永(不二家)のネクターがだいぶ後までこの穴あけ方式だったっけなあなんて思い出した。
それから、どこかで聞いたことがあるラッキーエビスのラベルをはじめて見た。恵比寿の後ろの鯛が二匹。100本に一本くらいランダムに入っているらしい。瓶のエビスを飲む機会自体がめったにないことを考えると、これにあたったらかなりラッキーだと思うけど、積極的に宣伝しているわけじゃないから人知れず回収されてしまうのが多いんだろうなあなんて考えた。今度エビスのボトルを見たら必ずチェックしよう。
原料の大麦やホップの生産現場担当のフィールドマンの展示のところで、ホップ畑のことを思いだした。
僕は富良野で生まれ育った。小学校の低学年の頃、よく国道237号線で旭川に行くことがあった。その途中の上富良野の国道脇にワイヤーを高く張った畑があって、父に何の畑か聞いたら「ホップだ。ビールの材料だ。」と言った。ホップがビールにどういう風に使われるのかは全然わからなかったが、高いワイヤーに伸びる明るい緑の蔓は印象に残っている。
たぶんあれがサッポロビールに使われていたのだろう。
ホップを実際にどう使うのかを学んだのはずっと後で、自分でビールを作ってみようと思ったときだった。
最後にサッポロビールが作っているいろいろな製品の説明を聞いてツアーはおしまい。
わさび焼酎というのをちょっと飲んでみたいと思った。
で、お待ちかねの有料試飲。
「ビール飲み比べセット」は400円。写真左から「黒ラベル」「エビス ザ ブラック」「開拓使麦酒(地ビール)」。これにおつまみがひとつついて400円はお得感満載。
こういうところで飲むと家で飲むのとは味が違うような気がする。まあ、実際樽から出すのと瓶や缶から注ぐのとでは味が違うのだろう。
「黒」と「エビス」はどこでも飲めるのでおいとくとして、「開拓使麦酒」の味は地ビールらしくていい感じ。ちょっと甘味が強く、ほんの少し酵母の風味がある。といっても地ビールにありがちな酵母のクセはほとんどない。地ビールが苦手という人も違和感なく飲めるのではないかと思う。
それほど大きいグラスではないのだが、三種類飲むと程よくほろ酔い感。
ついでに「本日のビール ファイブスター」200円を飲む。ファイブスターはプレミアムビールのパイオニアなのだそうだ。「エビス」の先代だから、飲んだ感じは「エビス」と同じ感じ。どっしりコクがあってうまかった。
ここで使ったのは二人で1000円。
2Fの有料試飲コーナー前にある昔のポスターコレクションがまたいいのだ。最初のポスターのモデルになった人は、勉強のじゃまになるから学校に来るなといわれた美少女だったという逸話とか、洋風に変わった頃のセクシーなドレスの女性の絵は、身体は西洋人で顔だけが日本人モデルだった(このポスターはあちこちでずいぶん盗まれたらしい)とか、そういう話を聞けたのも楽しかった。これ、復刻で売ったら欲しい人がたくさんいるのではないだろうか?
楽しく展示を見て、旨いビールを飲んでお土産に試飲缶までもらえてしまってなんだか充実した散歩になった。
そうだ。散歩じゃなきゃビールなんか飲めないわけだな。。。
それから、どこかで聞いたことがあるラッキーエビスのラベルをはじめて見た。恵比寿の後ろの鯛が二匹。100本に一本くらいランダムに入っているらしい。瓶のエビスを飲む機会自体がめったにないことを考えると、これにあたったらかなりラッキーだと思うけど、積極的に宣伝しているわけじゃないから人知れず回収されてしまうのが多いんだろうなあなんて考えた。今度エビスのボトルを見たら必ずチェックしよう。
原料の大麦やホップの生産現場担当のフィールドマンの展示のところで、ホップ畑のことを思いだした。
僕は富良野で生まれ育った。小学校の低学年の頃、よく国道237号線で旭川に行くことがあった。その途中の上富良野の国道脇にワイヤーを高く張った畑があって、父に何の畑か聞いたら「ホップだ。ビールの材料だ。」と言った。ホップがビールにどういう風に使われるのかは全然わからなかったが、高いワイヤーに伸びる明るい緑の蔓は印象に残っている。
たぶんあれがサッポロビールに使われていたのだろう。
ホップを実際にどう使うのかを学んだのはずっと後で、自分でビールを作ってみようと思ったときだった。
最後にサッポロビールが作っているいろいろな製品の説明を聞いてツアーはおしまい。
わさび焼酎というのをちょっと飲んでみたいと思った。
で、お待ちかねの有料試飲。
「ビール飲み比べセット」は400円。写真左から「黒ラベル」「エビス ザ ブラック」「開拓使麦酒(地ビール)」。これにおつまみがひとつついて400円はお得感満載。
こういうところで飲むと家で飲むのとは味が違うような気がする。まあ、実際樽から出すのと瓶や缶から注ぐのとでは味が違うのだろう。
「黒」と「エビス」はどこでも飲めるのでおいとくとして、「開拓使麦酒」の味は地ビールらしくていい感じ。ちょっと甘味が強く、ほんの少し酵母の風味がある。といっても地ビールにありがちな酵母のクセはほとんどない。地ビールが苦手という人も違和感なく飲めるのではないかと思う。
それほど大きいグラスではないのだが、三種類飲むと程よくほろ酔い感。
ついでに「本日のビール ファイブスター」200円を飲む。ファイブスターはプレミアムビールのパイオニアなのだそうだ。「エビス」の先代だから、飲んだ感じは「エビス」と同じ感じ。どっしりコクがあってうまかった。
ここで使ったのは二人で1000円。
2Fの有料試飲コーナー前にある昔のポスターコレクションがまたいいのだ。最初のポスターのモデルになった人は、勉強のじゃまになるから学校に来るなといわれた美少女だったという逸話とか、洋風に変わった頃のセクシーなドレスの女性の絵は、身体は西洋人で顔だけが日本人モデルだった(このポスターはあちこちでずいぶん盗まれたらしい)とか、そういう話を聞けたのも楽しかった。これ、復刻で売ったら欲しい人がたくさんいるのではないだろうか?
楽しく展示を見て、旨いビールを飲んでお土産に試飲缶までもらえてしまってなんだか充実した散歩になった。
そうだ。散歩じゃなきゃビールなんか飲めないわけだな。。。
[いいですね]
てっきり、んちばさんならもう何度も足を運んでらっしゃるものと思ってました。
それにしても、ビール好きにはたまらない博物館ですね(*´ω`*)
「飲み比べセット」もかなりお得な感じですね。
こういうところだと、定価か色が付いた価格になりそうなものですが、
サッポロさん、良心的ですねー!
う~ん、かなり魅力的(・∀・)!!
投稿情報: PointGuard | 2009/01/18 19:55
[いいですね] 恵比寿の麦酒記念館に以前行った事があります。
ビールの飲み比べっていいですよね☆
北海道にも足を運んでみたいけど・・・遠いですな。
投稿情報: けい | 2009/01/18 22:33
そうなんですよ。自分でも意外でした。
実はサッポロビールの工場はすでに札幌市内から引っ越してしまっているもので、この手の施設は工場にくっついていったと思い込んでいたんです。工場は工場でちゃんと見学ツアーがあるもので。
でもまあ、サッポロビールの発祥はやっぱり札幌なので、博物館とか記念館みたいなものはここにないとおかしいんですよねえ。
いい感じの値段だったし、期間限定ビールもちょこちょこでるようなので、また「散歩」に行ってしまいそうです(^^)。
投稿情報: んちば | 2009/01/19 19:46
そうそう。恵比寿にもあるんですよね。
ああいう飲み比べは嬉しいですよね。ビールらしくのど越しが楽しめる量なのがいいですね。
北海道は距離は遠いですけど、東京からだと意外と安いツアーがあるみたいだし、飛行機に乗ってしまえばとても近いですよ。なにしろ日帰りで東京の会議に出て来いと言われるくらいで(^^;
投稿情報: んちば | 2009/01/19 19:53
[いいですね]
サッポロビール園には何度か足を運びましたが、博物館が併設されているとは知りませんでした…夜、しかもタクシーでしか行ったことないからなーw
いいですねー。
とっても楽しめそう!
ここで飲める期間限定ビールは魅力的すぎる(´Д`;)
あー、いいなあ。
こういうところはドライブで行っちゃうとほんとにつまらないですよね。
「散歩」で行かないと!(´∀`*)
ラッキーヱビスは、抜いちゃうって聞きました。
抜き出して、政治家御用達の料亭に入れるとか。
選挙の時期はものすごい需要なんだそうです。
投稿情報: Laka | 2009/01/21 12:06
あそこはタクシーで行く場所ですよね(^^)。ビール工場を立ち上げた人の話を聞いて、あの時代の大学出はホントに優秀だったんだなあと改めて思いました。学んだことをそのまま実践してしまうんだもんなあ。。。こういう身近な歴史が僕は大好きなんです。
もうすぐ期間限定のショコラブルワリーが出るのでちょっと楽しみにしています。また張り切って出かけてしまう(^^)。
>ラッキーヱビスは、抜いちゃうって聞きました。
そうでしょうねえ。。。
まあ、瓶のエビスを飲むこと自体多くないのでますます見かけたらラッキーって感じですね。
投稿情報: んちば | 2009/01/23 17:10