札幌の天気が思わしくなかったので、いくらか天気が良さそうな南の方に向かうことにした。それほど遠くないのにいままであまり行ったことがなかった室蘭。企業城下街、工業地域というイメージが強いけど、実は自然も豊かな所だった。
道央道を室蘭ICで降りて、まっすぐに湾に向かって走ると白鳥大橋。湾の入り口を渡る美しい吊り橋だ。思ったより天気が良くなって、海の上を渡るのがとても気持ちよかった。
渡った先はループになっていて、ぐるっと回って地上に降りる。
降りた先に道の駅があったのでそこへ向かった。
帆船の碑は江戸時代にここにやってきたアメリカのプロビデンス号。この船のブロートン船長が「噴火湾」の名付け親なのだ。
なんだか折鶴みたいなクレーンが面白い。
道の駅のそばに屋台村があって、そこで室蘭やきとりを食べることにした。
どういうわけか道南の地域には豚串も「やきとり」という習慣がある。室蘭やきとりは豚が基本。「大黒島」というお店で室蘭やきとり丼を食べた。炭火で焼いた「やきとり」に辛子をつけてかじると肉汁がじゅわっと。あっという間に食べ終わってしまった。
お腹がいっぱいになったところで景色のよいところへ。
室蘭の街は絵鞆半島に抱え込まれた形になっている。街の面積よりも日鋼とか新日鉄の工場の面積の方が広いくらいの工場の街なのだが、半島の外側は自然が豊かで景色が良いのだ。どんどん山を登ってまずは測量山へ。
測量山はテレビの送信所だらけ。だから室蘭の街が一望できる。
STVの送信塔の下部が展望台になっているんだけど、かぜが強くてちょっと怖い感じ。でも絶景だった。
次は山を伝って地球岬へ進む。
地球岬はチキウ岬。もともとはアイヌ語だ。だけどぐるっと水平線を見渡すと、なんとなく地球の中心にいるような気分になってくる。運がよければ鯨とかイルカが泳いでいるのを見ることができるらしい。僕はだいぶ目を凝らしてみたけど見えなかった。
売店に「名物毒まんじゅう」というのがあった。要するにロシアンルーレットになったまんじゅうなのだな。
地球岬から半島の尾根沿いの細い道をグルッと進んで次はトッカリショ。面白い名前だけど、アイヌ語でアザラシの岩という意味らしい。昔はたくさんアザラシがやってきていたのだな。ここも絶景だ。
岩の向こうはイタンキ浜。この辺は海水浴場が続いている。今年の夏はちょっと寒いけど、サーファーが波に乗っていた。
こんな感じで室蘭をクルッと回って二時間弱。コンパクトな観光にいい感じ。
鉄の街のイメージが強い室蘭だけど、実は自然が豊かな美しい街なのだった。
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