僕はわりと時代物の大衆小説、それも捕物シリーズが好きで、半七捕物帳をオンラインで一通り読んだり、鬼平犯科帳を文庫本でそろえていたりする。宮部みゆきも時代物のほうが好きだし、そのほかにもいろいろと読んでみたものがある。
今回のはいつも寄る本屋でたまたま見つけたもので、5冊くらいがシリーズで出ているようだった。シリーズモノを一つ見つけておけば当分は読み続けられるので安心(?)なのである。
この本の主人公の根岸、鬼平とほぼ同じ時代に六十を過ぎてから町奉行になったという設定である。鬼平と同じように若い頃を無頼に過ごしてある年齢から仕事が面白くなったというタイプ。だから江戸町内の裏の世界まで良く知っている。うわさで伝わってくるような不思議な話が好きで、耳袋という日記を書いていて、それを周りの人々が面白いといって読むため、写本まで作ったりしている人である。勘が鋭くて、その勘が捜査の手がかりを生む。ここも鬼平に似ている。
というわけで、どうも鬼平と比較してしまって、いろいろケチをつけたくなってしまうのだが、ちょっと残念なのは主人公がどちらかといえば面白話オタクであって、起きた犯罪を胸がすくような形で決着させるというスタイルではないことなのだな。
と、ケチをつけながらも話はなかなか面白いのだ。5冊はあっという間に読んでしまいそうな予感。
今回のはいつも寄る本屋でたまたま見つけたもので、5冊くらいがシリーズで出ているようだった。シリーズモノを一つ見つけておけば当分は読み続けられるので安心(?)なのである。
この本の主人公の根岸、鬼平とほぼ同じ時代に六十を過ぎてから町奉行になったという設定である。鬼平と同じように若い頃を無頼に過ごしてある年齢から仕事が面白くなったというタイプ。だから江戸町内の裏の世界まで良く知っている。うわさで伝わってくるような不思議な話が好きで、耳袋という日記を書いていて、それを周りの人々が面白いといって読むため、写本まで作ったりしている人である。勘が鋭くて、その勘が捜査の手がかりを生む。ここも鬼平に似ている。
というわけで、どうも鬼平と比較してしまって、いろいろケチをつけたくなってしまうのだが、ちょっと残念なのは主人公がどちらかといえば面白話オタクであって、起きた犯罪を胸がすくような形で決着させるというスタイルではないことなのだな。
と、ケチをつけながらも話はなかなか面白いのだ。5冊はあっという間に読んでしまいそうな予感。
耳袋というと、宮部みゆきの「お初ものがたり」の中にでてくる
怪奇事件記録帳のことですね?
巷ではけっこう有名な書物なのですね。
私は宮部作品を読むまで知りませんでしたが
面白話オタクの話、面白そうです。
んちばさんが良さそうなシリーズをたくさん紹介してくださるので、興味津々です。
ところで、宮部みゆきの時代物、いいですよね。
彼女の書くキャラクターは、愛すべき人が多いので、いつも引き込まれてしまいます。
投稿情報: えび | 2007/08/17 12:10
そうか。宮部にも出てくるのか。。。
僕は宮部作品は時代モノから入りました。「火車」とか「クロスファイア」とか、「ブレイブストーリー」なんかも読んだんですが、やっぱり時代モノがいいなあ。「ぼんくら」とか「日暮し」とか。そういえば最初は霊験お初シリーズから読み始めたんだっけ。よく覚えてないけど(笑)。
宮部作品、また読みたくなってきました。本棚あさってみるかな。。。
投稿情報: んちば | 2007/08/17 22:36