面白かった。
著作権とかライセンスの問題って、日ごろはあまり意識していないんだけど、オリジナリティのある仕事をしようとするときちんと考えなければならない問題であったりして面倒だからいいやとは行かなくなってきているなあと感じていた。
クリエイティブ・コモンズにしても、なんだかかっこいいなとおもいつつ、自分の問題としてはあまり真剣に考えることはなかった。だって、理解するのが大変だからね。
それでも、セミナーを受講したりしてクリエイティブ・コモンズの勉強をするにつけ、著作権に関する日本の法律や慣習みたいなものってあまり合理的じゃないなあなんて思うようになってきた。そんなときにこの本に関する書評を見て、これは読まなきゃと思った。
本の内容は、日本の著作権をめぐる現状は、ひどく不毛な状態にあるということでまとめられていると思う。また、コンテンツとはとかクリエイティビティってなんだろうという本質的な考察も含まれている。
なによりこれらに対する最新の状況を知ることができて、かなり勉強になるし、面白いと思う。
この本は書籍としてかなり画期的なクリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示-非営利-改変禁止」という条件でリリースされている。普通は無断転載、複製、複写、翻訳を禁ずるなんて書かれているところにこのライセンスが明記されている。
なるほど、こういう風に積極的に権利を主張するというやりかたもあるのだな。僕もいずれちゃんと理解して自分のブログくらいはクリエイティブ・コモンズのライセンスを表示したいなあと思った。
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