養老さんの言うことってストレートでわかりやすいと思う。
養老さんも茂木さんも、普通の人は当たり前すぎて考えないようなことを考えている。だから、この本を読んでもきっと当たり前のことをしゃべっているだけでつまらないと思う人もいると思う。
人が認識し、理解するものはほとんどがスルメ。すでに死んだというか、ある時点でのスナップショットでしかない。生きて変化し続けるものをそのまま理解するというのは難しい。
僕はソフトウエアの仕事をしていて、似たようなことを考えてしまうことがある。ソフトウエアってスルメを記述したものなのだ。ソフトウエア自身が動的に変化することはまずない。でもリアルな世界を記述しようとしたら、常に変化し続けるモノをありのままに記述するという方法があってもいいのではないか、という一種の妄想をよくするわけですね。
「手入れ」というのも気に入った。西洋文明的にとにかく真理があって、それに沿って記述すれば全てを理解できるという考え方ではなくて、もっと現実に現実に存在するものに対してある方向に向かうように「手入れ」をするという考え方。これはソフトウエアの世界ではプロトタイプベースのオブジェクト指向プログラミングが近いのではないかと直感的に考えた。すでにあるオブジェクトに「手入れ」をすることがプログラミングっていうのは面白いのではないか?
プログラミングが面白くないなあと思い始めた僕の頭にちょっとしたインスピレーションを与えてくれる本だったな。
養老さんも茂木さんも、普通の人は当たり前すぎて考えないようなことを考えている。だから、この本を読んでもきっと当たり前のことをしゃべっているだけでつまらないと思う人もいると思う。
人が認識し、理解するものはほとんどがスルメ。すでに死んだというか、ある時点でのスナップショットでしかない。生きて変化し続けるものをそのまま理解するというのは難しい。
僕はソフトウエアの仕事をしていて、似たようなことを考えてしまうことがある。ソフトウエアってスルメを記述したものなのだ。ソフトウエア自身が動的に変化することはまずない。でもリアルな世界を記述しようとしたら、常に変化し続けるモノをありのままに記述するという方法があってもいいのではないか、という一種の妄想をよくするわけですね。
「手入れ」というのも気に入った。西洋文明的にとにかく真理があって、それに沿って記述すれば全てを理解できるという考え方ではなくて、もっと現実に現実に存在するものに対してある方向に向かうように「手入れ」をするという考え方。これはソフトウエアの世界ではプロトタイプベースのオブジェクト指向プログラミングが近いのではないかと直感的に考えた。すでにあるオブジェクトに「手入れ」をすることがプログラミングっていうのは面白いのではないか?
プログラミングが面白くないなあと思い始めた僕の頭にちょっとしたインスピレーションを与えてくれる本だったな。
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