森見登美彦の本を二冊まとめて読んで、今のところ出ている氏の単行本はあと一冊になったので、本屋に買いに行った。
書棚で「きつねのはなし」を見つけて、さっさと手にとって近くを見たら、高野秀行の本があった。以前、「ワセダ三畳青春記」という本を読んでいて、なかなか面白いと思った記憶があったので、とりあえず目についた単行本も買うことにして、さらに文庫の書棚に行って2冊、計三冊の高野本を買うことにした。
ミャンマーには椎名誠の「秘密のミャンマー」を読んで以来なんとなく興味を持っていた。「鎖国」状態の国というのはどういうものなんだろうと思っていたのだ。
この本では、現代のミャンマーを日本の江戸時代になぞらえている。だから柳生一族が出てくるわけだ。
しかし、そういう風に考えてみると、なんとなく雰囲気が想像できるようになってくる。軍事独裁政権というとなにか特定のイメージがあるが、江戸時代の武家社会のようなものだといわれるとなるほどという感じがする。ニッポンの江戸時代のように識字率が高く、一般庶民が本をたくさん読むというところにもなにか身近な感じがするところがある。それに、自分の意見を述べよと言われるとしり込みしてしまう気分というのもなんだかよく似ている。なんだか遠い親戚のようだ。
そういう僕にとっては謎の国の、高野氏が直接会った人々は、自分の近所に普通にいる人たちのように感じられる。
国とか民族とかいうようなひとからげで見てしまうというのはあまりに乱暴で不正確なことなのだなあと改めて思った。
書棚で「きつねのはなし」を見つけて、さっさと手にとって近くを見たら、高野秀行の本があった。以前、「ワセダ三畳青春記」という本を読んでいて、なかなか面白いと思った記憶があったので、とりあえず目についた単行本も買うことにして、さらに文庫の書棚に行って2冊、計三冊の高野本を買うことにした。
ミャンマーには椎名誠の「秘密のミャンマー」を読んで以来なんとなく興味を持っていた。「鎖国」状態の国というのはどういうものなんだろうと思っていたのだ。
この本では、現代のミャンマーを日本の江戸時代になぞらえている。だから柳生一族が出てくるわけだ。
しかし、そういう風に考えてみると、なんとなく雰囲気が想像できるようになってくる。軍事独裁政権というとなにか特定のイメージがあるが、江戸時代の武家社会のようなものだといわれるとなるほどという感じがする。ニッポンの江戸時代のように識字率が高く、一般庶民が本をたくさん読むというところにもなにか身近な感じがするところがある。それに、自分の意見を述べよと言われるとしり込みしてしまう気分というのもなんだかよく似ている。なんだか遠い親戚のようだ。
そういう僕にとっては謎の国の、高野氏が直接会った人々は、自分の近所に普通にいる人たちのように感じられる。
国とか民族とかいうようなひとからげで見てしまうというのはあまりに乱暴で不正確なことなのだなあと改めて思った。
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