森見作品の四冊目。
この小説を読むと、街の中を歩いている人の三分の一くらいは狸ではないかと思えてくる。実際、隣に住んでいる人もよくわからない世の中だから、そんなことも絶対ないとは言えない気がする。
有頂天な主人公の家族の仲の良さはとてもほのぼのとしていいのだけど、周りに出てくる天狗やら敵の狸一族やらのキャラクターが多少哀愁を帯びた阿呆なのがたまらない。森見作品に必ず出てくる得体の知れない女性キャラも相変わらずの美人ぶりである。
森見作品は京都の地理に明るいと一段と楽しめると思う。僕は読むのに地図を手放せない。作者の京都の街に対する愛着が感じられてよい。
文体は他の腐れ大学生が主人公の詭弁論的文体よりも穏やかでこなれた感じだが、世界観はファンタジー。続きが読みたくなる一冊。
この小説を読むと、街の中を歩いている人の三分の一くらいは狸ではないかと思えてくる。実際、隣に住んでいる人もよくわからない世の中だから、そんなことも絶対ないとは言えない気がする。
有頂天な主人公の家族の仲の良さはとてもほのぼのとしていいのだけど、周りに出てくる天狗やら敵の狸一族やらのキャラクターが多少哀愁を帯びた阿呆なのがたまらない。森見作品に必ず出てくる得体の知れない女性キャラも相変わらずの美人ぶりである。
森見作品は京都の地理に明るいと一段と楽しめると思う。僕は読むのに地図を手放せない。作者の京都の街に対する愛着が感じられてよい。
文体は他の腐れ大学生が主人公の詭弁論的文体よりも穏やかでこなれた感じだが、世界観はファンタジー。続きが読みたくなる一冊。
[いいですね]
「有頂天家族」
実は読みかけ半分です。ちょっと色んなものに手を出しすぎて
半分で積んである本が只今5~6冊。一冊ずつ消化しないと。
井戸に住んでるお兄ちゃんと、イケメン男子に化けるお母さんがお気に入りです。
金閣銀閣の「樋口一葉」Tシャツはうけました。
「きつねの話」は、あ、購入されたのですね。私は未読です。
どん兵衛のあぶらげを最後まで残している気分です。
「有頂天~」は第二部の連載が始まってるみたいですね。
京都関連で「鴨川ホルモー」とか「鹿男あおによし」とか人気高いので
読んでみたい本のリストには入ってるんですけどね。
今年も読みたい本満載で、地味にコツコツ読んでいきたいと思ってます。
投稿情報: えび | 2008/01/06 20:59
読みかけ半分、よくわかる気がします。というのは僕もこの本、読むのに少し時間がかかったんです。ちょっと読んでしばらくほったらかしていた(笑)。
テンポがちょっと違うというか、世界観に溶け込むのに時間がかかるというか、そういうところがある作品かもしれませんね。
完結している感じではないので、これから結構ながく続く作品になるのかもしれません。
「鹿男あをによし」は、ドラマが始まる前に読んでおこうかなあと思っています。楽しみだー。
投稿情報: んちば | 2008/01/08 20:38