読了：しゃばけ

しゃばけ (新潮文庫)

畠中 恵

これは僕にとっては難物だったなあ。
というのは、読み終わるまでに２ヶ月近くかかったのだ。普通なら数時間もあれば読み終わってしまうくらいの厚さなんだけど。
そりがあわないと言う感じ。作者には申し訳ないが、世界観に入り込めないというか、なかなか話の筋の面白いところにたどりつけないというか。読んでも読んでも気持ちがのっていかなかった。
とはいえ、読み始めた本を途中にするのはあまり好きではないので、寝る前に１５分くらい読むと言う感じでなんとか読み終えた。
たぶん、最初からあたりまえのようにあやかしが出てくる時点で「不思議」よりも「疑問」が頭に入ってしまったのだろう。それを解きたくてたまらないのだが、一冊読み終わってもその「疑問」は解けない。というか、僕にとっては生半可としか思えないようなぬるい理由付けしかないのである。不思議は不思議と言い切るだけのストーリー展開もない。
まあ、これは僕の感想で、本屋でけっこう平積みになっているのを見かけたから、人気があるのだろう。
僕は残念ながら続きを買う気は今のところ起きないのだった。

Comments

[投稿情報: nebula]

このシリーズ、文庫版で全て読みましたが好みが分かれるだろうなと思ってました。
文体が優しいので若い女性に好まれるんじゃないでしょうか、それに登場する妖しも怖いと言うよりもかわいらしい感じがするじゃないですか、そんなキャラクターに惹かれる女性ファンが多いようです。

わたくしめはそこそこ楽しめましたけどね.....(⌒-⌒)

[投稿情報: んちば]

あやかしのかわいらしい感じはよくわかるし、僕もそれはこの作品のとりえだなあと思ったのですが、なにかこう強烈にこのキャラクターが好き！というのを感じられないのが物足りない感じで。。。
表紙の絵とか、単行本の装丁には惹かれるものがあるんですけどねえ。。。