しばらく仕事で遅くに帰ってくる日々が続いていて、本を買う気力がなかった。休日に本屋には行くのだが、頭の中に疲労感があるようで、何を見てもピンとこない。一回り歩くとどっと疲れてしまう感じだった。それでもふと仕事で必要な本があって、それを目的に本屋に行ったら、急にいろいろな本が目に入るようになって、結局目的の本は買わずにこの「阪急電車」をはじめとした4冊の本をまとめて買って、それらの本を一気に読んでいるところだ。
だいぶ前から「図書館戦争」が気になっていた。だけど、どうも電撃系には気後れみたいなものがあって、なかなか手をつけられなかった。
少し前、夜中にテレビを見ていたら、有川浩が出て話していた。それで初めてこの作者が女性であることを知った。そうしたら急に本屋で平積みになったこの本のことを思い出したのだ。この本のカバーの女性的なイメージと一気に結びついたのだろう。
で、この「阪急電車」。とてもよかった。最初に「図書館戦争」を知ってしまったから、どこか近づきがたい感じがあったのだが、この作品は僕の一種の偏見を払拭してくれたと思う。変な言い方だが、こんな作品を書く人なら安心。と言う感じ。これで安心して「図書館戦争」に突入することができる。
たった15分の電車のそれぞれの駅でつながっていく人と人の物語。
読み終わったら阪急今津線の沿線に住みたくなってしまった。
阪急電車
有川 浩
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[いいですね] 「阪急電車」読んでみたくなりました。
有川さんはデビュー作の「塩の街」だけ読みました。
あれからすっかりご無沙汰で気がつけばたくさんの作品を書かれているのですね。
美味しいコーヒーと一緒にゆっくり本でも読みたい季節になってきました。
投稿情報: けい | 2008/10/22 19:49
これ、なかなかいいですよ。上手だなあと思います。
ホントに本を読むのにいい季節になりましたね。
やわらかいソファのあるカフェで読書なんかいいなあ。。。
「塩の街」、「図書館xx」をひと通り読んだら是非読んでみようと思います。
投稿情報: んちば | 2008/10/22 23:24
「阪急電車」とても気に入ってしまいました。
ショーコさんの討ち入りが個人的に一番好きですね。
あと、実話がもとという、電車の中の女子高生の会話とか。
「おとーさんの誕生日プレゼントは塚口で!」というローカルな会話。
あ、「糸へんの横に月」の彼氏も良かったですね。「口はどうした!」
と私もつっこみいれてました。
大阪の女子高生やお母さんたちの会話は、ほんとに面白いんですよ。
話術に魅了されます。
んちばさんが紹介して下さった本やマンガは、2~3年かけて地味に読破中です。
先日、陰陽師を11巻まで揃えて読みました。安倍晴明がどんどん人間離れしていきますね。12巻探さなきゃ。忘れてました。
今年の冬あたりは、デルフィニア戦記かな~。
投稿情報: えび | 2009/10/07 08:05
やっぱり討ち入りが印象的ですよね。
うちの家族もみんなそう言っていました。
あの話のつながり方がおしゃれで僕もお気に入りの一冊です。
最近読んだ「植物図鑑」も面白かったなあ。
会話の面白さは大阪の大きな魅力ですよね。
なかなかチャンスがないけどまた遊びに行きたいなあ。
「デルフィニア戦記」はヤバいですよ。読み始めると止まらない感じ。
また読み返したくなってきた(^^;
投稿情報: んちば | 2009/10/07 20:47