三味線なんか弾けたら楽しいだろうなあ。と思ったのはずいぶん昔のことだ。残念ながら僕の周りには邦楽をやるような人はいなくて、結局縁がない。僕があこがれているのは津軽三味線みたいなガンガンいくタイプじゃなくて、小唄・長唄とあわせるようなタイプの三味線だ。こういうのになると北海道みたいな田舎ではどうにもならないようだ。
というわけで、縁が無いのはどうしようもないのだが、あこがれはあるのでこんな本が目に入ってしまったのだと思う。
群ようこはピアノとかエレクトーンをやっていた人で、音楽の素養があるから覚えは早かったようだが、それでもとても苦労したということが書かれている。でもできないからがんばっておさらいする、というところがすごい。一芸に秀でる人というのはそういうものなのだろう。
初めて三味線を持ったところから、名取になり、舞台で演奏するまで。楽しく読めるけど、とてもがんばったということもよくわかる。三味線にあこがれるだけじゃなく、こんなことが出来てしまう群ようこにもあこがれてしまった。
三味線ざんまい (角川文庫)
群 ようこ
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