くりやま老舗まつりに行くときは、一日散歩きっぷで行くことにしている。途中下車ができて、思いつきでブラブラできるからだ。
とはいえ、実際には閑散区間のダイヤではなかなかブラブラというわけにはいかない。僕の住んでいるところから栗山までの往復では一日散歩きっぷの値段のほうが高くなってしまう。それで午前中に栗山へ行って、今度は札幌を通り過ぎて小樽へ行くというのがここ数年の行動パターンになった。
昨日もそのパターンで、午後は小樽の町をぶらぶらした。
小樽といえば市場を歩くのが楽しい。
駅横の三角市場は観光化していて値段も高いしおみやげ物ばかりであまり面白いものがないが、通り抜けて道路を渡った先の市場が生活感があって楽しかった。
日用雑貨とか保存系食料品のお店の芸術的ともいえる商品の積上げ方とか、がんこそうなおじさんが横を向いて座っている肉屋とか、半身ずつに分けられたカジカ(たいていは鍋用にぶつ切りになっているのだが、小樽では半身にして売っているらしい)とかそういうのを見て歩く。
旧手宮線を横切って、運河の方に降りていくと、オフシーズンでほどよく人が歩いている。
駅横の三角市場は観光化していて値段も高いしおみやげ物ばかりであまり面白いものがないが、通り抜けて道路を渡った先の市場が生活感があって楽しかった。
日用雑貨とか保存系食料品のお店の芸術的ともいえる商品の積上げ方とか、がんこそうなおじさんが横を向いて座っている肉屋とか、半身ずつに分けられたカジカ(たいていは鍋用にぶつ切りになっているのだが、小樽では半身にして売っているらしい)とかそういうのを見て歩く。
旧手宮線を横切って、運河の方に降りていくと、オフシーズンでほどよく人が歩いている。
いかにも観光地という感じの運河だが、僕はここを歩くのが結構好きだ。絵を描いて売っている人、ギターを弾いている人、針金を曲げて作った名前のブローチを売っている人、人力車や観光写真の呼び込みと、その周りの観光客を見ながらのんびり歩くのが楽しいのだ。
運河のゆらゆらとゆれる水面に映った倉庫がきれいだと思いながら歩いているとビールが飲みたくなったので、小樽ビールのお店に入ることにした。
午後のお店はぐっと空いているが、何組かの客が広いホールのあちこちに散らばって座っていた。
僕も他の客から離れた窓際の席に座ることにして、小樽ビールで一番気に入っているヴァイスとソーセージとブレッツェルと、名前は忘れたが切込みを入れた長いパンにモッツァレラチーズを挟んで焼いたものをたのんだ。
暗い店内のせまい窓(もともと倉庫の出入り口だった)から運河と天狗山を眺めているとなんだか落ち着いた気分になる。
運河の反対側は、さっき通ってきた運河沿いの舗道になっていて、観光客が写真を撮ったりしているのが見える。
観光じゃなくて、この街に住んでたまにこういう場所でビールを飲んだりする暮らしというのを想像してみると、なんだかとても豊かな感じがするが、地元の人はあまりそんなことはしないというのが本当のところだろう。そんなことがちょっと贅沢に感じられるくらい景気が良くないのだ。
運河のゆらゆらとゆれる水面に映った倉庫がきれいだと思いながら歩いているとビールが飲みたくなったので、小樽ビールのお店に入ることにした。
午後のお店はぐっと空いているが、何組かの客が広いホールのあちこちに散らばって座っていた。
僕も他の客から離れた窓際の席に座ることにして、小樽ビールで一番気に入っているヴァイスとソーセージとブレッツェルと、名前は忘れたが切込みを入れた長いパンにモッツァレラチーズを挟んで焼いたものをたのんだ。
暗い店内のせまい窓(もともと倉庫の出入り口だった)から運河と天狗山を眺めているとなんだか落ち着いた気分になる。
運河の反対側は、さっき通ってきた運河沿いの舗道になっていて、観光客が写真を撮ったりしているのが見える。
観光じゃなくて、この街に住んでたまにこういう場所でビールを飲んだりする暮らしというのを想像してみると、なんだかとても豊かな感じがするが、地元の人はあまりそんなことはしないというのが本当のところだろう。そんなことがちょっと贅沢に感じられるくらい景気が良くないのだ。
そんなことを考えているうちにビールがやってきた。
ヴァイスはほんのり甘い小麦のビールだ。色は濁った黄色。下側が細くくびれた曲線が美しいグラスに注がれてくる。贅沢な感じが好きで小樽ビールのお店では必ずこれを飲むことにしている。
ブレッツェルにのっている岩塩の粒がビールとよく合う。ソーセージももちろん合う。あっという間にヴァイスを飲んでしまって、次に蔵出ししたばかりのヘレスビールを注文。こちらは麦とホップの香りがすばらしい黄金色のビールだ。
ヴァイスもヘレスビールも500mlのグラスなのだが、あっという間に飲んでしまう。
ヘレスビールも飲んでしまって、最後にドンケルを注文。カラメルフレーバーの定番。ソーセージもパンもあらかた食べてしまって、ドンケルをゆっくり飲む。
満足して店を出て、運河を渡ってChocolat de Nordへ行ってみて、そこでちょっとショックを受ける。5月で閉店!たった二回来ただけでもう来ることができなくなってしまうのだ。残念すぎる。
ショックを受けながら外に出てみると、石造りの町並みがヨーロッパのようだと思った。今日は陽の当たり具合がとてもよいらしい。
石造りのビルは曲線が多くて暖かみを感じる。新しいモノばかり追いかけるとどんどん浅薄になるばかりなのだなあと漠然と思う。時間が経たないと得られないものを大切にしない社会というのは文化的な社会とはいえない。
バスターミナルの横から堺町本通りを歩く。
ほどよく狭い道の両側にいろんな店がある。女性観光客向けのキラキラしたおもちゃみたいなお店ばかりなのだが、それはそれで見て歩くのは面白い。
ガラスは食傷気味なので革製品の店に入ってみた。大き目のバッグは値段が5桁。派手なブランド物とちがって持ってみたいなと思う。今の僕にはとても手が出ないけど。
名入れをした革の財布とかキーホルダーとかだったら手が届く。また今度来たら考えよう。
ヴァイスはほんのり甘い小麦のビールだ。色は濁った黄色。下側が細くくびれた曲線が美しいグラスに注がれてくる。贅沢な感じが好きで小樽ビールのお店では必ずこれを飲むことにしている。
ブレッツェルにのっている岩塩の粒がビールとよく合う。ソーセージももちろん合う。あっという間にヴァイスを飲んでしまって、次に蔵出ししたばかりのヘレスビールを注文。こちらは麦とホップの香りがすばらしい黄金色のビールだ。
ヴァイスもヘレスビールも500mlのグラスなのだが、あっという間に飲んでしまう。
ヘレスビールも飲んでしまって、最後にドンケルを注文。カラメルフレーバーの定番。ソーセージもパンもあらかた食べてしまって、ドンケルをゆっくり飲む。
満足して店を出て、運河を渡ってChocolat de Nordへ行ってみて、そこでちょっとショックを受ける。5月で閉店!たった二回来ただけでもう来ることができなくなってしまうのだ。残念すぎる。
ショックを受けながら外に出てみると、石造りの町並みがヨーロッパのようだと思った。今日は陽の当たり具合がとてもよいらしい。
石造りのビルは曲線が多くて暖かみを感じる。新しいモノばかり追いかけるとどんどん浅薄になるばかりなのだなあと漠然と思う。時間が経たないと得られないものを大切にしない社会というのは文化的な社会とはいえない。
バスターミナルの横から堺町本通りを歩く。
ほどよく狭い道の両側にいろんな店がある。女性観光客向けのキラキラしたおもちゃみたいなお店ばかりなのだが、それはそれで見て歩くのは面白い。
ガラスは食傷気味なので革製品の店に入ってみた。大き目のバッグは値段が5桁。派手なブランド物とちがって持ってみたいなと思う。今の僕にはとても手が出ないけど。
名入れをした革の財布とかキーホルダーとかだったら手が届く。また今度来たら考えよう。
ちょっと寒くなってきたので甘味の店に入ってぜんざいを食べる。
さっき小樽ビールを飲んだ店のすぐ隣のあたりに「ほとり」という店があって、ぼくはそこでいつもぜんざいを食べるのだが、今日はビールを飲んでしまったのでそこへは寄らずにブラブラ歩いてきた。歩いているうちにこのちょっとしぶい建物を見つけて、のぞいてみたらぜんざいがあった。暖かいぜんざい、冷たいぜんざい、アイスクリームをのせたぜんざいがあって、僕は暖かいのを選んだ。もちがうまい。舌を休める紫蘇の香りの漬物がうれしい。
さっき小樽ビールを飲んだ店のすぐ隣のあたりに「ほとり」という店があって、ぼくはそこでいつもぜんざいを食べるのだが、今日はビールを飲んでしまったのでそこへは寄らずにブラブラ歩いてきた。歩いているうちにこのちょっとしぶい建物を見つけて、のぞいてみたらぜんざいがあった。暖かいぜんざい、冷たいぜんざい、アイスクリームをのせたぜんざいがあって、僕は暖かいのを選んだ。もちがうまい。舌を休める紫蘇の香りの漬物がうれしい。
せんべいのやたいがあったので焼きたてのせんべいを買って食べた。わさび醤油のせんべいがうまかった。
お土産やさんの金色のキティを見たりしながら坂を上り、南小樽駅に到着。全部で3時間くらい。
これから暖かくなると観光客でいっぱいになる小樽。夏場は歩くならもっと裏の通りとか埠頭とかにしようなどと考えながら帰路についた。
いやいや。これからは釣りに行くのがメインになってしまうかな。
いつか小樽に住むのもいいなと思った。
お土産やさんの金色のキティを見たりしながら坂を上り、南小樽駅に到着。全部で3時間くらい。
これから暖かくなると観光客でいっぱいになる小樽。夏場は歩くならもっと裏の通りとか埠頭とかにしようなどと考えながら帰路についた。
いやいや。これからは釣りに行くのがメインになってしまうかな。
いつか小樽に住むのもいいなと思った。
[いいですね] そっかー、一日散歩きっぷって便利ですね!
これだとお酒飲んでも安心(笑)
車で観光するといつもドライバーなので、ぼくも使ってみよう。
「さかいや」はぼくも小樽に行ったらいつも寄ってます。
「はるか、ノスタルジィ」のロケで使ってたのを思い出しました。
投稿情報: くまきち | 2009/04/12 11:52
最近は歩くのが楽しくて、ちょこちょこ散歩しているんですが、そうするとクルマでの移動はいろんなものを見落としているということがわかってきました。なので余計に歩きたくなってしまいます。
で、歩くとお酒が飲めるのですね。これからビールがうまいから、どんどん歩きたいと思います(^^)。
「さかいや」、なかなかいい雰囲気ですね。とても気に入りました。
運河のほとりの「ほとり」もいいですよ。こちらは洋風な感じで、たまにエレクトーンの演奏なんかやってたりします。
ホント。小樽はいいところですねえ。。。。
投稿情報: んちば | 2009/04/12 16:11
[いいですね]
Chocolate de Nord、以前んちばさんの記事で見てチェックしていたんですが、そうですか…一度も行くことなく閉店とは。
景気が悪いから、ですよね、きっと。
ビールとソーセージの休日。
贅沢ですねえ。
先週末飲み過ぎてエライ目に遭ってしまったので、禁酒宣言をしちゃったんですが、今度ビールを飲むときには、ちょっと贅沢に飲もうと心に誓いました。
投稿情報: Laka | 2009/04/13 18:18
まあ、景気がいいとは言えないですよね。
お客さんが途切れることはない感じでしたけど、たくさん入っているという感じでもなかったんで。。。とても残念です。
最近、ビールはちゃんとしたモノを飲むようにしようと思いはじめました。
思う所あってアルコールの量を減らしているので、飲むときは美味いのをきっちり飲むということにして。。。
「ちょっと贅沢に」ってのがいいと思います。たぶん健康にも(^^)。
投稿情報: んちば | 2009/04/13 19:14