読了というのはちょっとおかしいのだ。
実はこの作品、青空文庫に載っている。著者がオープンにしているうれしい作品だ。
読了がおかしいというのはどういうことかというと、僕はこの作品を何度読んだかもう覚えていないくらい読んでいて、たぶんこれからも思い出して何度も読むだろうからなのだ。
電子本に興味を持って、最初に買ったPDAから4台のPDAを使ったが、すべてにこの作品が入っていた。そして、iPod touchでも本が読めるようになって、やっぱり最初にダウンロードして納めたのがこの作品だった。
久しぶりに新たにダウンロードして読んでみたら、細かい表現が書き代ええられている事に気づいた。今まではPCにダウンロードしたものを転送していて気づかなかったが、小説というのは変わるものなのだと改めて気づいた。そんなところが生きている作品という感じがして面白い。
作品の内容は読んでいただくのが一番だが、ちょっと中身を紹介すると、非力な図書館司書がとある事件から体を鍛え、重量挙げに魅せられていくという話だ。どことなくユーモラスな感じのするストーリーだが、最後の試合のシーンがなかなかよい。
僕は最後の試合のシーンに向かって読み進んでいく感じが忘れられずに何度も読んでしまうのだ。
読んだらぜひ著者に感想を送りたい。
僕は丁寧な返信をいただいた上に、著者のサイトに感想を載せていただいたりして、すっかりファンになってしまった。
われらリフター―佐野良二ユーモア作品集 (柏艪舎文芸シリーズ)
佐野 良二
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